esPstで独自メニューを作成する(キーコマンド・フロントエンド)


何に使ったものか長いことさっぱりわからなかったポチエスだったが、esPst をランチャにして使うとは、何と言うか、ようやく身の丈に合った使い道を発見した思いだ。というのも、「あのホットキーなんだったけかな」は Cubase を使っているとしょっちゅう起きる。Cubase に用意された膨大なコマンドはそれこそ全通りの修飾キー組み合わせを駆使してなお足りるか、というところであり、主要なアルファベットキーなどは需要逼迫、おかげで Alt & Shift & U などと変態的なアサインに手を伸ばす羽目になる。もちろんこんな割り振りをしていたのではキーコマンドなどあっという間に脳みそからこぼれ去る。
esPst はテキスト貼り付けソフトなのだが変数や仮想キーを扱えるので、要は文字に起こせさえすれば大概何でも送れる。そこで、あらかじめソフト側でホットキーを設定しておき、esPst のメニューから仮想キーを送信して実行、というのが esPst ランチャの流れなのだが、これはつまり esPst を Cubase のキーコマンド専用フロントエンドとして扱えるに等しい。多少手間だが使いそうなコマンドをキーバインドと共に esPst に記入しておけば、コマンドランチャ兼忘備録のようになる。インクリメンタルサーチも行えるので、例えばフェードに関するコマンドを探したければ、"Fade" と入力することで候補をピックアップできる。
仮想キーの記述法が多少ややこしいがなんとかキーコマンドを移植して、さらに Cubase 本来の機能では実現できないマクロやロジカルエディタのメニュー化を果たす。おまけに AutoHotkey の自作コマンドもまとめておく。完成図。およそ使うことのないコマンドまで詰めておくと設定の保守性が下がるのでほどほどにしておく。

参考 : なあ、ジョニー、「esPst」がすごいことになってきてないか? Part2