時計のSEIKOが作ったシンセサイザー

http://www.sequencer.de/pix/digitalsynthesizer/seiko_DS310.jpg
調べ物の合間に面白いものを見つけた。あの世界的に有名な時計メーカーSEIKOが作ったシンセサイザーが存在していた。DS-101, 202, 310, 320というモジュール群であり、キーボードシンセサイザーの101、101の上位機種の202、101/202に接続して使用する拡張音源の310、シーケンサの320というコンポーネントとなっている。今で言うところのKORG M3が近いかもしれない。1983年に発売されたこのシンセの情報はあまりに少なく、国内のWEBページでは電子楽器博物館というサイトでしか資料は見つからなかった。1983年と言えば奇しくもデジタルシンセのブレイクスルー、YAMAHA DX7が発売された年である。歴史の影に埋もれてしまった楽器なのかもしれない。報道資料を読む限りではアディティヴシンセシス + ヴェクター方式の加算型シンセだったらしい。どんな音がするのだろう。やはり精巧緻密な動作をするのだろうか。