歌のさわり

「歌のさわり」とはよく言いますがこれは一体どこの部分を指すのだろう。僕は歌の出だしの部分を少し、という意味だと思っていたが違った。

 「さわり」というのは、もともとは義太夫節のなかでいちばんの聞かせどころの意味でして、それが広く解釈されて、その話や歌のなかでもっとも感動的な(印象深い)ところということになっています。したがって、「歌のさわりの部分」は、歌いだしのところなどではなく、サビの部分を指します。
http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/imi.htm

「歌のさわり」とはサビのことだった。ここテストに出るよ。「さわり」には物事の出だし、という語義があるように思っていたが広辞林を引いてもそのような意味は書かれていない。「歌のさわりのところ切り出して」などと頼まれて歌の出だしを抜き出してくるようではとんだ勘違い野郎ということになる。斯様に言葉の誤用は蔓延しておる。自分も気をつけねば。